政府の地震調査委員会(委員長・阿部勝征東大名誉教授)は11日、東日本大震災の影響で、神奈川県の三浦半島にある3つの活断層帯で地震が起きる可能性が高まったと発表した。大震災後の地殻変動で活断層帯に新たな力が加わったため。同調査委は全国にあるほかの活断層帯についても、地震が発生しやすくなったかどうか調査する。
地震発生の可能性が高まったのは、三浦半島にある武山(横須賀市)、衣笠・北武(横須賀市・葉山町)、三浦半島断層群南部(三浦市)の3つの活断層帯。大震災後、東日本周辺で揺れを伴わずに断層がゆっくりとずれる「余効すべり」という現象が起きて力が加わり、断層が動きやすくなったと判断した。
3つの活断層帯について今後30年以内に地震が発生する確率は、武山が6~11%、衣笠・北武がほぼ0~3%、三浦半島断層群南部は過去の地震の発生周期が正確に分からず、確率は不明としていた。地震調査委はこれらの発生確率自体は据え置くものの、それぞれの地震が発生する可能性が高まったと分析した。
地震調査委は6月、立川断層帯(東京都立川市周辺)、双葉断層帯(宮城、福島県)、牛伏寺断層帯(長野県松本市周辺)の3つの活断層帯について、地震が発生する可能性が高まったという見解を示していた。
[スレ作成日時] 2011-07-13 12:54:02